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「違い」がわかる猫

- - - - -
同じこと、違うこと

人間がことばをつかうことができて、動物ができないということの根本的な理由は、私は、この「同じ」という機能が動物には弱いからだというふうに思っています。相当に天才的なチンパンジーを捕まえて、相当に頭のいい大学の先生が必死になって言葉を教えても、やはりしゃべれないんですよ。しゃべれない根本の理由は、彼らは感覚が鋭いからです。

たとえば、音で言えば、イヌもネコも、たぶんサルもですね、絶対音感の持ち主です。ニワトリの声を聴いて、ピアノのどこの音だといえる人です。たとえば「ド」の音だとか。そういうのは人間の場合ですと特殊な能力で、専門家のものと思っています。でもそれはまったくのまちがいだと私は思っています。ちょっと耳の研究をすれば分かりますけど、耳はだれでも絶対音感なんです。管のどこが振動するかで音の高さは決まっているので、耳自体は絶対音感なんです。

ただ多くの人は、絶対音感の能力はなくて、音が変化していく状況をパターンとして把握して、同じ曲だなってわかるわけです。たとえば、サルに曲を聴かせて訓練することができるんですよ。マーチ聴かせたら歩けとか、そういう訓練くらいはできるんです。サルでも。そこで面白いのは、ある曲を1音ずらして同じメロディーを聴かせたらどうなるかというと、サルは反応しません。絶対音感ですから、元の曲と音のずれた曲は違う曲だと思ってるんです。

また、よくいうんですけど、私がネコに言葉を教えます。「人間はおまえのこと、ネコっていうんだよ」って教える。でも、女房が同じことを教えますと、ネコは、私と女房が違うことを教えたと思ってる。

というのも、女房の声と私の声は全然違うんです。ネコは、それは初めから違うだろうって思ってるわけです。それが「違う」という感覚の世界です。だから、われわれは「同じ」とか「違う」とか、反対語だとかいってケロッとしていますけど、これ、じつはものすごく重要な意味があるんですね。

+ + +

「同じ」感覚が強い人間

ネコにサンマをあげるとしますね。3日前のサンマと、きょう買ってきた新しいサンマ。ちゃんと焼いて、両方ネコに与えます。すとネコは、今日買ってきたサンマしか食わないんですよ。実際にやってみたらわかります。

講演なんかで奥さん方にいつも申し上げてるんですけど、亭主に3日前のサンマを出して、自分がきょうのサンマを食ったって、人間は全然分からないですよ。亭主はそのサンマを食ってみて、「なんだかまずいな」とか、せいぜいそのぐらいですよ、感想は。それで、男性の平均寿命が短い理由はお分かりだと思います。

それは何を意味するのか。結局、動物は感覚の世界が非常に強いけど、人間は「同じ」という世界が強いんですね。この「同じ」という世界があるために、言葉が成立するんです。さっき述べたように、たくさんあるリンゴの中から、1つ選んで、それを誰かがリンゴといっても、みんなそれをリンゴだと分かってくれてるんですよ。

日本人はおもしろくて、「正しい発音」っていうことを必ずいってるんですね。英語の正しい発音…。考えてみてください。動物流にいいますと、英語の正しい発音はありません。だって、3億人のアメリカ人がいるとして、全員に「Apple」といわせて、それを録音して研究室で分析すると、全員が違う音を出しますから。

じゃあ、その3億の音のうち、どれが正しい音なのか。あったら教えてほしいと、私はいつも思う。文字もまったく同じですよ。全員に「Apple」と書かせると、全員が違う字を書きます。大きかったり、小さかったり、曲がっていたり、はねていたり。それをいくら集めても同じ字は絶対ないんです。そう思ってる動物が言葉がしゃべれるわけないし、言葉が書けるわけがないですね。

そうした動物たちを低級といっているのは人間だけですね、動物のほうは人間をアホだと思ってるんですよ。黙って3日前のサンマを食ってるんですからね。それは「同じ」っていう能力が発達しているということです。(以下、省略)


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『命と向き合う-老いと日本人とがんの壁-』(中川恵一、養老孟司、和田秀樹著 小学館、2007)p62-66より引用しました


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(2006/12/19)
中川 恵一養老 孟司

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名前:もも
1997年生まれ
毛色:茶色
好きなこと:
玄関脇のかさぎから空を眺めること、柿の木に登ること。

*このブログについて
(by ロングテイル)
物心ついた時から猫が大好きで、猫とともに暮らして30年以上。
2006年秋、もも(当時9歳)が鼻腔内リンパ腫と乳腺癌を同時に発症。
猫の病気や食事のあり方についての理解不足を反省し、このブログを作りました。特に、鼻腔腫瘍に対する放射線治療、乳腺切除手術と回復の過程について書いています。そのほかに、治療後の様子や日々感じたこと、病気について調べたことなどを書きとめていきます。

*主な内容は次のとおりです。
 ・鼻腔内リンパ腫の治療と予後
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