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猫の乳癌

猫の乳癌は、他の腫瘍同様、加齢要因が大きく影響します。病院で乳癌と診断される平均年齢は10~12歳がピークで、年齢が進んでからの発症であればあるほど、手術後の経過が思わしくありません。5歳以下でも発症しますが、数としては少数です。臨床的に飼い猫に認められる乳癌の大部分は悪性です。病理検査で良性と判定された場合であっても安心は出来ません。良性と悪性が併発していることがあるからです。

臨床症状
獣医としては、腹部乳腺付近の腫瘤であれば、飼い主さんは乳癌を疑って来院されたのだろうと考えてしまうのですが、実際はそうではないようです。腫瘤を発見しても経過観察をしてしまう飼い主さんが意外に多いのです。その理由は、末期まで臨床症状が無いからです。腫瘤が出来ても、しばらくの間は猫自身には痛みも熱もありません。食欲もあり、日常生活には何ら影響がありません。その為、獣医が診療する時には、乳癌が進行していることが多いのです。

もし、飼い主さんが臨床的にしこり以外に変化を感じるとしたら「自潰」した場合です。自潰とは、腫瘍がその部位ではこれ以上大きくなれなくなった時起こす潰瘍化で、この場合ほとんどの症例で肺への転移が進行しています。

ステージ分類と診断
猫の悪性乳癌は浸潤性が強く、周辺組織や付属リンパ節に急速に転移します。手術実施後の生存期間はステージ分類により分けられ、癌の大きさ及びリンパ節転移または遠隔転移が予後を左右していることが分かります。

手術実施後の生存期間:WHO分類
生存期間中央値(月)  腫瘍の状態
  29  腫瘍<1cm、リンパ節転移なし
  12.5 腫瘍<1cmかつリンパ節転移あり、あるいは腫瘍=1~3cmリンパ節転移
  9   腫瘍>3cmあるいは腫瘍=3cm+固着リンパ節転移
  1   腫瘍、リンパ節転移に関連なく遠隔転移のあるもの

治療
猫の乳癌は浸潤性が強く、高率でリンパ節転移することから、広範囲の手術をすることが多いのですが、期待ほどに効果があがらないことがしばしばです。これは、外科手術だけでは、急速な転移を起こす猫の乳癌を治癒させることが非常に困難であることを示しています。かといって、体力の消耗を防止し、QOLを維持する為には自潰まで進行している癌を放置しておくことは出来ません。単独の小さな腫瘤(1センチ以下)での発見であれば、片側乳腺全切除術を実施すべきです。積極的な外科手術による大幅な生存期間の延長は上記の表からも確認出来ますし、症例によっては完治もあり得るからです。

免疫療法による乳癌の縮小や手術後の再発率の低下、生存期間の延長は報告されていません。外科の補助治療として化学療法が検討されてきましたが、現在のところ臨床現場では多用されることはありません。食欲不振、嘔吐など消化器系の副作用が予想されるからです。猫の食欲不振は、急激な体重の減少・体力の後退を意味します。点滴程度の支持療法では食い止めることが出来ないのです。残念なことに、鼻カテーテル、食道や腸への栄養チューブの設置による積極的な強制給餌も飼い主さんの賛同を得られることは少ないようです。

補助療法の必要性
治療期間中は補助療法が必要になります。外科手術後の鎮痛剤や点滴などの支持療法、乳癌そのものが加齢疾病であることから、同じく加齢疾病である泌尿器系の病気のコントロールなどです。最も重要な補助療法は早期の退院です。外科手術実施後は入院日数は最短として、通院に切り替えるべきです。 猫にとっては、どのような食欲増進剤よりも自宅に帰ることの方が、食欲回復には好影響を及ぼすからです。


ペット大好き!> 動物医療の現場から > 癌についての正しい知識と対応VOL.23 癌だと診断されたら、どうしたらいい? 腫瘍についての正しい知識と対応<猫の腫瘍について VOL.3 猫の乳癌>(回答者:若林救急動物病院院長 千葉 剛先生)より一部を引用しました

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Author:ロングテイル
名前:もも
1997年生まれ
毛色:茶色
好きなこと:
玄関脇のかさぎから空を眺めること、柿の木に登ること。

*このブログについて
(by ロングテイル)
物心ついた時から猫が大好きで、猫とともに暮らして30年以上。
2006年秋、もも(当時9歳)が鼻腔内リンパ腫と乳腺癌を同時に発症。
猫の病気や食事のあり方についての理解不足を反省し、このブログを作りました。特に、鼻腔腫瘍に対する放射線治療、乳腺切除手術と回復の過程について書いています。そのほかに、治療後の様子や日々感じたこと、病気について調べたことなどを書きとめていきます。

*主な内容は次のとおりです。
 ・鼻腔内リンパ腫の治療と予後
 ・乳腺切除手術後の回復過程
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