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猫ピカイヤさんの手づくりごはん相談会

ペットの手づくりご飯のためのカロリー計算表をウェブで公開してくださっている猫ピカイヤさんの手づくりご飯相談会が、東京・中野で開かれました。

中医学の智恵

ももが大病をしたことや、野菜を摂るベースとなる考え方について中医学の陰陽や五行*を用いて説明してくださいました。

血、水、気のそれぞれのめぐりを良くする野菜や食材+体をうるおす食材・野菜を体を温める・冷やす、さらに温度差なしという観点から、具体的に主な食材名を伺いました。こうしてみてみると、種類が豊富でかなり選択肢が広いことも実感できました。ピンポイントでどれがいいのかではなくて、中医学の知恵や薬膳を通して野菜を見ると、組合せや摂れる野菜が多くあることがわかります。

いろいろなものを食べること

『あなたでしたっけ? プロッコリー、一種類だけあげてらっしゃるというのは…』(そっ、そうです、)

野菜も肉も魚も、いろいろ食べた方がいいそうです。一種類だけとか、いつも同じものを食べ続けるのは避けること。自分の ことを考えてみれば、それはいわば明白。ぜんぜん疑う余地がありません。(※しかし、ペットと暮らすにあたって一人暮らしや残業、仕事や家事の都合…、いろいろあります。自分のできる範囲でという解釈でよいと思います)

紺谷先生のごはん講座でご一緒した3匹の猫とわんちゃんの飼い主さんが、奥さんが作るペットたちの手づくり食をいつも味見していると言っていました。奥様におたずねしたところ、手づくりとフードと半々でいろいろなものを猫ちゃんたちにあげているのだそうです。要するに、自分でも食べられるもの(塩分は控えめに)と考えると、だんだん具体像がいろいろと頭に浮かんできました(※猫に与えてはいけない野菜や食材の除いて)。

関西では「しろさけ」

相談内容に合わせてアドバイスシートと、どの程度どんなものを入れたらいいかがひと目で分かるようにサンプル食材と分量をプリントしたものをい ただきました。事前に、しゃけとイワシを使ったご飯を作りたいとお伝えしていたので、エクセルシートに複数の魚とそれに合うないろいろな野菜が 。その中に「しろさけ」と書いてあり、一瞬?と思ったら、関西では生鮭をしろさけと呼ぶのだそうです。

それに、スーパーの魚のパックには必ず「塩」「生」と書いてあるとか。東京は、しゃけとたらくらいは塩・生の表示がありますが、ほかの魚はほとんど表示を見たことがありません(地元の一般的なスーパーの場合。デ パ地下はこのかぎりではないかも)。さんまやほっけにいたっては、まず塩がきいていると考えたほうがよく、身がふっくらして塩気がなさそうな新 鮮な魚はたまたま見つけたときが買い時というのがふつう。イワシに関してはほんとうに稀にしか「生イワシ」にはお目にかかれません… 

+ + +

*五行とは?

人間は自然の一部である
この「人天合一(じんてんごういつ)」と呼ばれる考え方が、中医学の基本です。
その中核をなす考え方に『陰陽五行論』があります。

中国では、私たちの体の中は「陰」と「陽」が複雑に絡み合い、一つの宇宙を形成していると考えられています。では、人間の体では何が陰で、何が陽なのか?大まかにいうと、
上半身が陽←→下半身が陰
体の表面が陽←→体の中が陰
背中側が陽←→お腹側が陰
手足の外側が陽←→内側が陰
皮膚が陽←→筋肉や骨が陰  と分類されます。

また、宇宙に存在するすべてのものは「木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)」と呼ばれる五つの基本物質(五材)から成り、その相互関係に より新しい現象が起こるとも考えられてきました。

その木火土金水(もっかどごんすい)を五行といい、それを人間の五臓にあてはめて、内臓の相関を考えていきます。五臓六腑という言葉にあるように、五臓とは肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓のことで、六腑とは胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦(さんしょう)のことを指 します。「陰」と「陽」、「木・火・土・金・水」これらのバランスがうまく保たれた状態を「健康」といい、崩れた状態を「病気」といいます。

*中医学とは?(漢方のアクシアンHP)より一部を引用しました

中医学とは
さらに詳しく


*白鮭(しろざけ)
(別名)しゃけ
その身の色が他の種類の鮭に比べて淡いピンクなので和名で白鮭と呼ばれます。北海道や東北地方の河川で生まれ、北太平洋を回遊して4年 前後で産卵の為に生まれた川に戻ってきます。北海道では9月頃から、本州には11月から12月を中心に遡上してきます。白鮭は人工孵化の主 流で来遊は年々増加しています。主に秋に捕獲されることから「秋味(あきあじ)」と呼ばれていますが、5~6月に獲れるものもあり「時知(ときし) らず」・「時鮭(ときさけ)」と呼ばれ、味も上質なことから珍重されます。河に戻る直前は銀白色の体色をしていて「銀毛」と言い、最高級とされます が、川を遡上する頃には黒、黄、桃色の混じった雲状紋の婚姻色が出てきます。これを「ぶな化した」と言い、商品価値は産卵に近づくほど下がり ます。産卵期の雄は、体高(腹からせびれまで)が高く鼻が曲がっています。「鼻曲がり」とも呼ばれる所以(ゆえん)です。
(※おいしいねっと 食材大辞典 鮭・鱒/さけ・ます より一部を引用しました)


*猫ピカイヤさんのHPはこちら。
お気楽ホリスティックケア 猫・BBS


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デビー先生の猫のTタッチに参加しました

横浜の閑静な住宅街にある「クラベペロ」にて、デボラ・ポッツ先生による猫のためのTタッチ講座が開催されました。

参加したのは9名、4匹の猫も参加しました!
猫さんたちのほかにもぬいぐるみのタイガーとヒョウ、それにデビー先生と世界中を旅しているチワワのぬいぐるみのオバマも参加。昨年、アメリカの大統領選挙期間中、講座で世界を飛び回っていたのでアシスタント犬(ぬいぐるみ)にそう命名したのだそうです。

呼吸を整える

はじめにデビー先生がもっとも強調したのは、呼吸を整えてから猫に触ること。実際のタッチのときも施術者(=飼い主)の呼吸や精神状態が猫に ダイレクトに伝わるそうのだです。モデル役の猫さんにデビー先生がTタッチをはじめると、それまでそわそわしていたのにクールダウンしていき、猫の様子が目に見えて変化しました。キーポイントは「呼吸」だそうですです。

猫は神経質で繊細な生き物

犬はヒザのうえに乗せて、映画1本分観終わるくらい、Tタッチをしてもいいそうです。でも猫は、神経質で繊細なので、Tタッチは短時間で行うこ と。だらだらしないこと。講座中も、ひとつのタッチを実習するとモデル猫さんさんたちはいったんゲージの中に戻してお休み、ふたたび登場していた だき実習という形式で進められました。

デビー先生の猫の話

その昔、多頭飼いの猫のうちほかの猫をいじめる雄猫(孤独を好み、あまり人のそばに寄ってこないタイプ)がいました。特にに凶暴でもないのに、なぜかある一匹だけをいじめていたのだそうです。デビー先生は、まず彼をヒザの上に座ることに慣れさせ、Tタッチをはじめたのだそうです。体の硬いところやはじめは触れられることを嫌がった箇所にも徐々にTタッチをしていくと、ある日ヒザの上に自分から乗ってくるようになり、他の猫とも仲良しになれたそうです。 メカニズムに関する説明はありませんでしたが、体と心がつながっていることは猫も同じなのでしょう。


人間が癒される

3時間はあっという間に過ぎました。
日本で猫のためのTタッチがコンスタントに開催される日がくるといいな~と思います。

4匹の猫さんたちのおかげで、楽しくて有意義な時間でした。Tタッチを通して今目の前にいる猫に何らかの働きかけをするのが目的ですが、実際には呼吸を整えて猫の体に触れる時間、視覚からも手の感触からも人間のほうがよっぽど癒された時間でした


3月のレメディ

自分で選ぶとどうもワンパターンなので(不勉強もありますが…)、英国のバッチセンターで認定された動物専門プラクティショナーの方にご相談しました。

2009/3/9~
ウォーターバイオレット
スィートチェストナット
ウォルナット
アスペン
ミムラス
ワイルドオート
チェリープラム



ウォターバイオレットは、もものタイプレメディ。
タイプレメディは、アーユルヴェーダのドーシャと同じ考え方でいいそうです。

不安やおそれにアスペンとミムラス。
病気を境にして、それ以降楽しみが見つけられるように、何か不足感がありそうなのでワイルドオート。

今の生活や環境(木登りx、屋根x、外歩きx)や自分(猫)や体調の変化にうまく適応ができるようにウォルナット。ももはそれなりに順応していると思っていましたが、そうでもなさそう。もっと緻密に見つめてあげないといけなかった…

最後のひとつは自分で選びました。
元気になってほしいからオリーブも入れたいし、もしかしたら自由に外を闊歩していた頃が懐かしいのかもしれないし(ハニーサックル)、Wバイオレットの正反対のチコリーの様子も見られるし…といろいろ迷って、ももが夜中に家の裏手で声のかぎりに鳴くその声が、どうも気になってチェリープラムに。

実際のお仕事(動物のご相談)はほとんどわんちゃんがメインなのだそうです(そうか、やっぱり…)
がんの療法食は犬用のみだし、Tタッチも犬のクラスしかないし、ごはん本もいぬの本が多いし… いつものこと。

猫はもともと勝手な生き物だから、しつけ教室は成立しない?かもしれないし、全身筋肉なおかつ柔軟性抜群なので、腰痛もヘルニアも肩こりもなさそう…(勝手な推測です)。

さしあたり、通院の緊張、診察台のうえの震え、入院時のストレス。これだけでも、多くの猫が解放されてゆったりした気持ちになって診察や治療を受けられたらいいなと切に思います。

デボラ・ポッツのTタッチワークショップ in 横浜

来週、横浜で日本初の猫のためのTタッチ講座が開催されます。
講師は、デボラ・ポッツ先生。世界でも有数のTタッチプラクティショナーです。
なかなかないチャンスなので、ご興味のある方はぜひに。

日本初!テリントンタッチ「猫にTタッチ」
日 時 2009年3月17日(火)10:00~13:00
     (ハーフデーワークショップ)


<概要>
会 場  クラブ・ぺロ(横浜市都筑区)
対 象  D.I.N.G.O.メンバー及び一般を含む愛犬家
通 訳  石綿美香(D.I.N.G.O.副代表、「犬にTタッチ」の翻訳者)他
費 用  一般 6,000円

*詳細はこちらをご覧ください
デボラ・ポッツのTタッチワークショップ in 横浜

Tタッチとは?


ペットのためのごはん講座

ペットのためのごはん講座に参加しました。
場所はペットホテル&クリニック フィルウ(世田谷線・松蔭神社前から徒歩3分)、教えてくださるのは獣医師の紺谷先生。

講座の間ずっと、サイドボードの自分の家で寝ていたはなちゃん(7歳、メス、三毛)のかわいらしさは、もう天下一品! 動作が優雅で可愛くてうつくしいねこちゃんでした。ごはんのあと自分の家に入ってお化粧をしたり、見事な猫のポーズ(背骨をキューっと丸めてつま先立ちになる)を見せてくれたり、カウンターのうえを自在に歩き回ったり…。はなちゃんは歯ブラシで、ちゃんと歯磨きさせてくれるそうです。(うらやましい~)

講座の内容はというと、知らず知らずのうちに思い込みをしていたことにたくさん気づきました。たとえば、塩分に対する誤解やストラバイト結晶や結石症の予防や原因の考え方など。また、ももの場合は、やはり生食ではなく火を通したほうがいいとのこと。手作りごはんへの心理的な敷居が取り払われた感じ。

最後に、講座の前にセットしておいた手作りごはんが炊き上がり、紺谷先生がごはんと混ぜるなまり(カツオを蒸したもの)を取り出して手でほくじはじめると、寝ていたはなちゃんが目をパッチリ開けて、こちらを凝視。間もなく家から出てこちらにやってくると、ごはんをおいしそうに食べ始めました。

猫と塩分

健康な猫にとって、適度な塩分は必要。
塩分を与えてはいけないというのは誤り。ただし、腎臓疾患末期で排泄不全のある猫は別。塩分ゼロにする可能性があるとしたら、この子たち。

お水をいつでも飲める環境があり、トイレをがまんしない猫なら、余分は塩分は水分と一緒に体から排出される。


なぜストラバイトができるのか?

原因はミネラルの摂取量だけではない。ミネラル類を一方的に少なくすればいいというものではない。

一方、尿のアルカリ化も、他の要因があるはず。そちらをまず改善することが大切。それでもだめなら尿pHをコントロールするという方法が考えられる。なぜ、尿pHがアルカリ性なのか? 体液がアルカリに傾かないように、体から排出しているから。

水分をあまり摂らない、トイレを我慢してギリギリになってからするくせがついていると、濃い尿を長く膀胱の中に入れておくことになって問題が起きるベースが作られる。トイレの回数をふやすことや水分を十分にとることが大事。

紺谷先生ははなちゃんになるべくいろいろな食材を摂取してほしいと思っているとのこと(お肉&お魚)。今日はデモンストレーションなので、大好きなお魚にしたのだそうです。

猫は犬とちがって、必要な栄養素を摂取した食品から体の中でつくれないこと多い。たとえば、βカロチン→ビタミンA、タウリンなど。タウリンやビタミンAは、動物性蛋白に含まれるので、お肉やお魚をバランスよく摂るのがいいそうです。


今日のはなちゃんのメニュー
なまりと野菜の炊き込みごはん


炊き込みごはんの材料:
・お米
・水
・昆布(3x6cmくらい)
・にんじん、えのき、さつまいも、大根(全部、5~6ミリくらいのさいのめ切り)
他に
・サツマイモ1本 …*一緒に炊き込むと、ごはんが炊き上がるころにはほっくりしてすぐにマッシュできる状態に。猫のごはんにも飼い主のおやつにも!

手順)
①全部を炊飯器に入れる。
②サツマイモをごはんの上にのせて炊く。
③炊き上がったら、サツマイモ、昆布を取り出し、別に用意したお魚、お肉などをごはんと混ぜてできあがり。


(素朴な質問)人間の食べるお魚をあげても平気? ←愚問だとういうことがわかりました…
人間が食べて塩気がきついと思えるものはやめておくべきでしょうけど。

これからなまりがお魚屋さんに並ぶ季節。ももの先代はなまりが大好きだった。ももにはほとんどあげたことがない… なまりでごはんを作ってみよう。


*紺谷先生のブログはこちら
獣医師KONNTNIの手作り食一問一答

・処方食を食べると吐いてしまいます…その2
・処方食を食べると吐いてしまいます…
   ↑
ストラバイトと尿石症についてとてもわかりやすく書かれています

 はなちゃんはこの子です!
 リラックスモード全開
三毛猫 花(はな)のトリミングレポート

ガン悪疫質を予防する食事


『犬と猫のための手作り食』(ドナルド・R・ストロンベック著)の中で、おもしろいなと思ったのは、大豆蛋白の効用をたびたび強調していること。高齢犬、健康な猫向けにお豆腐を使ったレシピが多数紹介されています。分量表示が「オンス」なので、ぱっとみ慣れるまでイメージがつかみずらいところも。(1オンス=28g)

がんの動物の食事について、次のように言及しています。

がんの動物は、
・総じて食欲がない
・基礎エネルギー要求量は通常の2倍

食物摂取を大幅に増やすこと
・高カロリーの食事を与える
・蛋白質以外のカロリーの50%は脂肪で摂る

食欲不振改善のために、
・動物性脂肪を摂る
・嗜好性を高める匂い
・温める

+ + +

ガン悪疫質を予防する食事

体重の減少とガン悪疫質はガンに見られる重要な合併症です。標準的な体重を維持しているガン患畜は長く生きられ、化学療法、放射線療法と外科手術による合併症を起こしにくくすることができます。腫瘍細胞は代謝の連携を悪くします、つまり、栄養素を浪費させ、無駄な利用を促進させる作用があるのです。代謝の異常が、炭水化物とタンパク質と脂質の使われ方に影響し、結果として多くの栄養素が利用されなくなります。

ガン患畜は総じて食欲がなく、基礎エネルギー要求量は通常の倍もあるので、食物摂取を大幅に増やす必要があります。そこで、エネルギー摂取をふやすために、高カロリーの食事が与えられます。蛋白以外のカロリーの50%までは脂肪でまかなわれるべきです。炭水化物の多い食事は与えるべきではありません。食欲不振を改善するために、動物脂肪を使い、ガーリック・パウダーのような調味料を加え、そして温めることによって、嗜好性を向上させるべきです。市販のペットフードはガン患畜のための食事には向いていません。


『犬と猫のための手作り食』(ドナルド・R・ストロンベック著 浦元 進訳 光人社 2004)p120より引用しました



犬と猫のための手作り食―ペットの健康のための賢い選択犬と猫のための手作り食―ペットの健康のための賢い選択
(2004/11)
ドナルド・R. ストロンベック

商品詳細を見る


目次:

第1部 食べ物の品質と安全性(食べ物の品質と健康
食べ物の安全性と調理)
第2部 標準的な犬や猫の食事(犬と猫のエネルギー要求量
標準的な犬や猫の食事)
第3部 食物不耐と食物アレルギー(食事への順応
胃腸疾患の評価
食事と胃腸疾患
消化管環境:状態の保護
食事と皮膚疾患)
第4部 食事が誘発する疾患(肥満管理の食事
食事に関係する犬の骨格と関節の病気)
第5部 疾病の食事管理(食事と慢性腎臓病
食事と尿路結石症 ほか)



度量衡・温度換算 -重さ(ポンド・オンス)


がんにおける「患者力」

緩和ケアがなぜ必要なのか、「患者力」という概念と言葉を用いてとても明快に説明している記事を見つけた。
+ + +

先日、東京大学の医師が緩和ケアについてのアンケート結果を記者会見で発表しておりました。そのなかで、「患者さんの80%が、最後まであきらめずにがんばりたいと考えている」と述べていました。アンケートの対象者が不明確であるので、コメントのしようがないというのが正直なところでしょう。しかし、よく考えてみれば、この結果は当たり前の話です。誰でも生き残るチャンスがあれば、それにかけたいというのは当然の願望だからです。

・患者力=患者さんの総合力
さて、07年4月に「がん対策基本法」が施行されました。この法律では「早期からの緩和ケアの必要性」がアピールされています。緩和ケアというのは、「患者力」という言葉を使うとよく理解できるように思われます。患者力の中心にあるのは「体力」「(体力の)予備能力」「免疫力」「気力」ですが、場合によっては「知力」とか「霊力(スピリチュアリティ)」も加わります。一言でいえば「患者さんの総合力」のことです。

・患者力の低下
がんと診断される時点で体調不良がある場合もない場合もあります。しかし、いずれにせよ病院で、様々な種類の検査を受けます。がんでなければ、今後の注意などを説明されて終わりますが、もし、がんであれば診断の結果と今後の治療方針を「告知」という形で医師から説明されます。早期からの緩和ケアというのは、告知時点からの緩和ケア(患者サポート)のことです。決して、痛みを緩和するというだけの意味ではありません。

がんは、決して不治の病ではなくなっていますが、告知されることは大きな意味を持つことになります。そのひと個人の人生が変わることでもありますし、人生観、価値観の変動、生涯計画、家族関係、社会関係すべてを見直すことになります。大きなショックです。当然、パニックに陥ったり、精神的ダメージを受けたりする可能性があります。これはとりもなおさず「患者力の低下」につながります。

・患者力を弱めるさまざまなつらさの緩和=「緩和ケア」
告知を受けて、次に本人がしなければならないのは正しい治療法を、納得して選択することです。そのためにも、速やかに正常な判断力、つまり患者力を回復しなければなりません。そのためには、いろんなサポートが必要です。何らかの薬に頼る必要も生じたりします。このように、患者力を弱めようとする様々なつらさを、種々の方法を用いて緩和することが緩和ケアといわれるものではないでしょうか。

・患者力の回復
また、がんの治療が始まりますと、体力や気力の消耗など患者力の低下がみられるようになります。このようなときにも、速やかな患者力の回復ががん治療を続けるために必要となります。たとえば、疼痛(とうつう)緩和をはじめとする不快な症状の除去もその一つです。疼痛緩和・症状緩和が不十分であると、患者さんにとって、こんなに自分はがんばっているのに報われないという達成感の喪失だけでなく体力、気力の喪失につながります。言いかえれば、疼痛緩和・症状緩和は患者力の回復に大きく貢献することになります。その結果、患者力は速やかに回復し、闘病意欲も高まることになります。

・患者力の強化
まとめますと、緩和ケアという概念は疼痛緩和だけではなく、患者力を強くする、という大きな意味を持っていることになります。今のがん治療は告知を前提として成り立っております。もし、この時点で緩和ケアが十分に活用できない場合には、以前からみられたように様々な問題が発生する余地があります。とくに医師に対する不信感は深刻な問題になります。患者さんの気持ちを結果的に無視してしまう、次の方策を提案できなくなってしまう、相互に信頼関係がなくなってしまう、そして最悪の事態として患者さんががん難民化してしまう、というように、患者と医師の関係が悪循環に陥ってしまう可能性があります。

・緩和ケアの啓蒙・普及
この問題は、実は、医師の側にも同じようにみられます。医師も不安に思っているのです。また、同じような不安の一種と考えられるのですが、一部の医師の中にむやみに麻薬を使うべきでないと頑(かたく)なに信じている方もいます。こういう医師側の不安面を解決するために、地域がん診療連携拠点病院を通して、がんに携わるすべての医師を対象に緩和ケアの講習会を開催して、緩和ケアの知識の普及に努めております。このことにより、緩和ケアの一層の普及と、少しでも早く緩和ケアが行える態勢づくりをめざしております。

残念ながら、医師不足の昨今、緩和ケアを専門とする人材も十分ではありません。したがって現状では、緩和ケアチームですべてをまかなえる態勢にないのは確かです。とくに全人的に患者を癒やすという方向性は、まだ端緒についたばかりで、あり方も含め今後の検討課題といえるでしょう。

(前弘前大学医学部付属病院腫瘍(しゅよう)センター長・同大学院放射線科学講座教授 阿部由直先生、弘前大学医学部付属病院緩和ケアチーム、同大学院麻酔科学講座講師 佐藤哲観先生)

asahi.com> マイタウン> 青森> 弘前大企画 がんの話(59)患者力高める緩和ケア(2009年02月27日)より引用しました


*小見出しおよびボールド(太字)による表示は、は当ブログ管理人によるものです。

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プロフィール

ロングテイル

Author:ロングテイル
名前:もも
1997年生まれ
毛色:茶色
好きなこと:
玄関脇のかさぎから空を眺めること、柿の木に登ること。

*このブログについて
(by ロングテイル)
物心ついた時から猫が大好きで、猫とともに暮らして30年以上。
2006年秋、もも(当時9歳)が鼻腔内リンパ腫と乳腺癌を同時に発症。
猫の病気や食事のあり方についての理解不足を反省し、このブログを作りました。特に、鼻腔腫瘍に対する放射線治療、乳腺切除手術と回復の過程について書いています。そのほかに、治療後の様子や日々感じたこと、病気について調べたことなどを書きとめていきます。

*主な内容は次のとおりです。
 ・鼻腔内リンパ腫の治療と予後
 ・乳腺切除手術後の回復過程
 ・がんの猫の食餌管理
 ・猫の乳がん
 ・おすすめの猫本
 ・ももの食事

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