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下部尿路疾患とは
尿石症の原因
・アルカリ性の尿
尿がアルカリ性に傾いてしまうとストルバイト尿石ができやすくなります。
・尿中のミネラルなどの量の増加
尿中に排泄されるマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが多くなると、それらを材料とした尿石ができやすくなります。
・尿量の減少
水を飲む量が少なくなったり、糞への水分排泄が多くなったりして尿量が減ると、尿石ができやすくなります。
食事管理の大切さ
■イヌ・ネコにおいて最も多い尿石の種類に「ストルバイト」と「シュウ酸カルシウム」というものがあります。この尿石の原因となる物質の量が増え過ぎたり、尿の性状(pH)が変化したり、尿が少なくなり物質の濃度が濃くなると、通常尿に溶けていた状態のものが溶けきれなくなり、結晶となってしまいます。それが固まったものが砂や石の状態になります。
■食事療法の目的は、この「尿石の原因となる物質の量を少なくする」ことや、「尿の性状(pH)を尿石のできにくい範囲にする」、または「尿の量を多くする」ことです。
■このような食事を与えることにより、尿石になる可能性を低くすることが期待できます。
食事管理のポイント
・マグネシウム、カルシウムなどが適度に制限された食事を与えましょう。
・尿が弱酸性になるような組成の食事を与えましょう。
・尿量を確保するため、できるだけ水を飲ませましょう。
食事の与え方のポイント
・食事療法中は、獣医師の指示した食事のみを与えましょう。おやつは原則として与えないようにしましょう。
・常に清潔で新鮮な水を飲めるようにしてあげましょう。
・食欲がない場合は、1日の給与量を3~4回に分けて少しずつ与えるか、38~39℃程度に温めて与えてみましょう。
ウォルサムHP > 下部尿路疾患について より引用しました