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ガン悪疫質を予防する食事


『犬と猫のための手作り食』(ドナルド・R・ストロンベック著)の中で、おもしろいなと思ったのは、大豆蛋白の効用をたびたび強調していること。高齢犬、健康な猫向けにお豆腐を使ったレシピが多数紹介されています。分量表示が「オンス」なので、ぱっとみ慣れるまでイメージがつかみずらいところも。(1オンス=28g)

がんの動物の食事について、次のように言及しています。

がんの動物は、
・総じて食欲がない
・基礎エネルギー要求量は通常の2倍

食物摂取を大幅に増やすこと
・高カロリーの食事を与える
・蛋白質以外のカロリーの50%は脂肪で摂る

食欲不振改善のために、
・動物性脂肪を摂る
・嗜好性を高める匂い
・温める

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ガン悪疫質を予防する食事

体重の減少とガン悪疫質はガンに見られる重要な合併症です。標準的な体重を維持しているガン患畜は長く生きられ、化学療法、放射線療法と外科手術による合併症を起こしにくくすることができます。腫瘍細胞は代謝の連携を悪くします、つまり、栄養素を浪費させ、無駄な利用を促進させる作用があるのです。代謝の異常が、炭水化物とタンパク質と脂質の使われ方に影響し、結果として多くの栄養素が利用されなくなります。

ガン患畜は総じて食欲がなく、基礎エネルギー要求量は通常の倍もあるので、食物摂取を大幅に増やす必要があります。そこで、エネルギー摂取をふやすために、高カロリーの食事が与えられます。蛋白以外のカロリーの50%までは脂肪でまかなわれるべきです。炭水化物の多い食事は与えるべきではありません。食欲不振を改善するために、動物脂肪を使い、ガーリック・パウダーのような調味料を加え、そして温めることによって、嗜好性を向上させるべきです。市販のペットフードはガン患畜のための食事には向いていません。


『犬と猫のための手作り食』(ドナルド・R・ストロンベック著 浦元 進訳 光人社 2004)p120より引用しました



犬と猫のための手作り食―ペットの健康のための賢い選択犬と猫のための手作り食―ペットの健康のための賢い選択
(2004/11)
ドナルド・R. ストロンベック

商品詳細を見る


目次:

第1部 食べ物の品質と安全性(食べ物の品質と健康
食べ物の安全性と調理)
第2部 標準的な犬や猫の食事(犬と猫のエネルギー要求量
標準的な犬や猫の食事)
第3部 食物不耐と食物アレルギー(食事への順応
胃腸疾患の評価
食事と胃腸疾患
消化管環境:状態の保護
食事と皮膚疾患)
第4部 食事が誘発する疾患(肥満管理の食事
食事に関係する犬の骨格と関節の病気)
第5部 疾病の食事管理(食事と慢性腎臓病
食事と尿路結石症 ほか)



度量衡・温度換算 -重さ(ポンド・オンス)


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身近な食品に置き換えると

「愛犬のための症状・目的別栄養事典」“ドッグフードの成分を身近な食材に置き換えてみよう”のページから。

2ページに渡り、フードの成分と置き換え食材が掲載されている。どんな食材を摂るとどの栄養素が摂れるのか、また何を控えた方がいいかもざっ目安がわかる。(※ももに関連のありそうなところを抜粋)

それにしても、こういう本の猫版ができるといいな…

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【成分名】      【身近な食品および説明】 … Dr.須崎流置き換え食材
オメガ-3脂肪酸   亜麻仁油・菜種油・魚油 … イワシ
オメガ-6脂肪酸   紅花油・ひまわり油・コーン油 … コーン油
タウリン        貝類 … シジミ
魚油          青魚(アジ・サンマ・サバなど) … イワシ
脂肪          油脂類・脂肪の多い肉(霜降り)・種実 … 鶏皮
粗脂肪        油脂・蓄肉 … 鶏皮
粗たんばく質     蓄肉・魚介類・卵・乳製品 … 鶏肉
粗灰分        野菜・海藻・大豆 … 納豆


『愛犬のための症状・目的別栄養事典』(須崎恭彦著 講談社2008)p140-141より引用しました

※この記事は栄養素と食品についての知識を得るために、犬を対象として書かれた書籍より引用しています。


本日の体重:3.70kg(もも、太る


n-3系脂肪酸が摂れる食品

亜麻仁油(あまにあぶら)
亜麻仁油を買った。
健康体の猫にはn-6脂肪酸が多く必要なのに対して、ももにはn-3脂肪酸(α-リノレン酸、DHA等)が必要。たいていのフードはn-6脂肪酸の割合が高いので、もし食品から適正に摂取できていなければ補ってやらないといけない。

ももは魚好きなのでそれほど心配はしていなかったが、がんにとって必要なn-3は通常フードに含まれるよりかなり多目。

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n-3系脂肪酸は多価不飽和脂肪酸の一種です。α-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン(DPA)酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)などがあります。

青身の魚に多いEPA、DHA
EPA、DHAは白身、赤身の魚よりも青い魚の油に多く含まれています。EPAは、養殖ハマチ、イワシ、マグロ(トロ)、サバの順に多く含まれています。DHAはマグロ(トロ)、養殖マダイ、ブリ、サバ、養殖ハマチの順に多く含まれています。

魚の脂肪は酸化されやすいので鮮度の高いものを選ぶこと、またEPA、DHAを多く含む魚の油を取れるように、鍋やムニエルなどの調理方法が適しています。


EPA、DHAを多く含む魚
魚名      100g中に含まれる量(mg)
        EPA   DHA   合計
マグロトロ   1288   2877   4165
養殖ハマチ  1545   1728   3273
サバ      1214   1781   2995
養殖マダイ  1085   1830   2915
ブリ       899    1785  2684
イワシ     1381   1136   2517
サンマ     844   1398   2242
ウナギ     742  1332   2074
ハモ       509  1508   2017
タカベ      612   1305   1917
ニシン      989   862    1851
サワラ     480   1189    1669
イボダイ    371   1018    1389
サケ      492   820     1312
アジ      408   748     1156   →アジには100g中1.156g含まれている
ニジマス    238   845     1083
日本食品脂溶性成分表(科学技術庁資源調査会編)より

healthクリック > ヘルスケアライブラリ > 食品と栄養 > 魚 > n-3系脂肪酸はこんな食品で取れる より引用しました

猫の栄養と食事

各栄養素についての概要。
「必須脂肪酸」の中で、オメガ3を摂取するコツ(食品の種類・オイル・調理方法)が書かれている。肉類には含まれていいないという。ももの食餌にはやっぱり添加した方がいいだろう。

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栄養と栄養素
栄養とは新陳代謝、すなわち古くなった(老廃物)を新しいもの(栄養素または養分)で置き換える営みです。動物が生きるために新たに外界から取り入れなければならないものが栄養素(養分)で、この定義に従えば水や空気も栄養素ですが、通常は蛋白質(タンパク質)、炭水化物、脂肪を三大栄養素、これにミネラルとビタミンを加えて五大栄養素と呼んでいます。三大栄養素は1840年頃までに相次いで発見されました。

ドイツの化学者リービッヒによってミネラルを含む四大栄養素説が唱えられたのは1850年頃です。しかし英国のホプキンスらは未知に栄養素の存在を予言し、それを副栄養素と呼んでいました。ビタミンの発見は20世紀に入ってからですが、それにはわが国の鈴木梅太郎が深く関わっているそうです。(途中省略)


炭水化物
炭水化物は糖質と繊維質に分けられ、糖質の代表はデンプンです。デンプンは穀類やイモ類に多い貯蔵性炭水化物です。デンプンは小腸内で消化酵素により最小構成単位である単糖類のグルコースにまで分解されてから吸収されます。グルコースは動物の脳・赤血球・腎臓髄質細胞などでは必須のエネルギー源であり、血中濃度はホルモンによって厳密に調整されています。繊維質の代表はセルロースです。セルロースにはエネルギーとしての価値は期待できません。しかし逆にこのことを利用して高繊維・低エネルギーの減量食が開発されています。


蛋白質・アミノ酸
蛋白質合成には20種類のアミノ酸が全て必要ですが、その内約半分は体内で合成できないか、または合成量が不足するため、食事から供給しなければなりません。このように必要なアミノ酸を必須アミノ酸といい、体内で十分量が合成されるアミノ酸を非必須アミノ酸と呼びます。 自然界には100種類以上のアミノ酸が存在しますが、蛋白質を構成するアミノ酸はDNA上の塩基配列によって指定された20種類になります。アミノ酸の名前はカタカタで、長い名前が多く覚えられません。
炭水化物と脂肪はエネルギー源としてのみ活躍しますが、蛋白質はエネルギー源だけでなく、体を作るのに必要な栄養素です。


必須脂肪酸
動物が自分では合成できないが必須のものを必須脂肪酸と呼ばれ、食べ物で摂取する必要があります。 必須脂肪酸にはn-3系列(オメガ3)とn-6系列(オメガ6)があります。(これを説明すると難しくなりますので省略しますね。)
脂肪酸のオメガ3、オメガ6は最近良く耳にするようになりました。オメガ6については、犬ではリノール酸さえあれば他は合成できます。しかし、猫ではリノール酸からアラキドン酸を合成できない為、リノール酸があってもアラキドン酸欠乏症が生じます。オメガ3では、EPA以外にDHA(ドコサヘキサエン酸)が中枢神経系や網膜の正常な発達に必須とされています。オメガ3のポリエン脂肪酸は海藻に多く、食物連鎖の結果として魚介類にも比較的多く含まれます。

一方陸上の動植物にはオメガ6が多く、欧米のような肉食中心の食生活ではオメガ6の比率が断然多くなります。オメガ6はオメガ3よりも数倍~100倍もの炎症作用があります。そこで外傷や火傷、皮膚炎、大腸炎、慢性腎不全など炎症を伴う疾患の食事療法として、オメガ6を減らしオメガ3を増やすことにより比率を調整することが試みられます。

オメガ6が全く必要ないということではなく、バランスが必要です。だた、現在の食事内容(例えば外食が多い方など)はほとんどがオメガ6ですので、オメガ3を摂取するように心がけた方がいいと思います。

オメガ3を摂取するには、
・ 魚、海藻、豆類をたくさん食べる
・ お肉類を減らす
・ 調理する時の油をオリーブオイルにする(サラダ油を使わない)
・ 亜麻仁油、しそ油などを摂取する

(この油は熱に弱く酸化しやすいので熱料理には使えません。ドレッシングなどに使用するのがいいです。犬や猫にはフードに混ぜてあげて下さい。)


脂肪
一般にエーテルやクロロホルムなどの有機溶剤に可溶性の物質を脂質といい、脂肪は脂質の一種です。脂質にはリン脂質や糖脂質など生理的に重要な物質が多いのに脂肪だけを栄養素と呼ぶのは、脂肪が動物にとってエネルギー源としても、エネルギーの貯蔵庫としても著しく重要なためです。 炭水化物と同様に脂肪もC、H、Oの3元素から成っていますが、分子内でCとHの割合が相対的に大きいため、単位重量当たりの発生熱量が多くなります。しかも脂肪組織は水を含まないために軽いようです。

代謝燃料価では、炭水化物やたんぱく質の熱量が4kal/gであるのに対し、脂肪は9kal/gです。一方、リン脂質や糖脂質は確かに生理的には重要ですが、エネルギー源としての価値は期待できません。しかしながら、脂肪酸の中には必須脂肪酸とよばれるものがあり、これはエネルギー価値と無関係に大変重要です。

植物油のように常温で液体の脂肪を油(oil)、牛脂のように固体のものを脂(fat)、両者を合わせて油脂(fat and oil)とも言います。

dog&cat ann. > コラム > 猫の栄養と食事 > Vol.01 栄養について より一部を引用しました

拒食症と悪疫質

がん情報サイト(患者向け)の中の、がんと栄養に関するところを読んでみた。
がんによって代謝が変化すると、患者の体は栄養失調の状態になる。その原因は拒食症と悪疫質である。「食欲が低下した状態」を拒食症といい、悪疫質としばしば同時に発生する。拒食症はがんが広範囲に広がった患者のほぼ全員に見られるという。

健康体は摂取カロリーが低下すると、栄養素の消費量を減らそうとする体の働きがあるが、がんはもはやこのメカニズムが起こらない。悪疫質は十分に食べても栄養素を吸収できない患者に発生し、がんの種類や大きさ、進展度には無関係に見られるという。改めて、がんという病気の特質や体に与える影響の過酷さがわかってくる。

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がん医療における栄養の概要

がん自体やがん治療が原因となって栄養に関する副作用が発生する場合があります。

食事はがん治療において重要な役割を果たしています。治療前、治療中、治療後に適切な食事を摂ることができれば、患者さんはより快適かつ活動的に生活できるようになります。 適切な栄養を確実に摂取できるようにするためには、重要な栄養素(ビタミン、ミネラル、蛋白質、炭水化物、脂肪、および水)を含む食べ物を十分に摂取することが必要になります。しかしながら、多くの患者さんは、がんの症状やがん治療の副作用のために十分な量の食べ物を摂取することができません。

食べ物の摂取を困難にする症状としては、拒食症、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、口内炎、嚥下障害、痛みなどが挙げられます。これらの症状は、食欲、味覚、嗅覚、十分な量の食べ物を摂取する能力や摂取物から栄養素を吸収する能力に影響を及ぼします。栄養失調(重要な栄養素が不足している状態)になると、患者さんは衰弱して、疲労し、さらに感染への抵抗力が低下したり、がん治療に耐えられなくなったりします。がんの患者さんの多くは、蛋白質やカロリーを十分に摂取できないという最も一般的な栄養上の問題に直面します。蛋白質とカロリーは、治癒の促進、感染への抵抗、エネルギーの供給などに重要となる要素です。

がんの患者さんでは、拒食症と悪液質が栄養失調の一般的な原因となります。

拒食症(食欲が低下した状態)はがんの患者さんではよくみられる症状です。拒食症は、がんの早期の段階で発生する場合もあれば、腫瘍が増殖して体内で拡がってから発生する場合もあります。患者さんによっては、がんと診断された時点ですでに拒食症がみられる場合もあります。がんが広範囲に拡がっている患者さんでは、そのほぼ全員が拒食症となります。拒食症は、がんの患者さんにみられる栄養失調の原因のなかで最も多くを占めています。

悪液質とは、筋力の低下と体重、体脂肪量、筋肉量の減少が起きる消耗性の症候群です。肺や膵臓、上部消化管などに腫瘍が存在する患者さんによくみられ、頻度は低くなるものの乳がんや下部消化管のがんの患者さんでもみられます。拒食症と悪液質はしばしば同時に発生します。体重の減少は、カロリー摂取量の減少かカロリー消費量の増大もしくはその両方が原因で起こります。悪液質は十分に食べても栄養素を吸収できない患者さんに発生することがあります。また悪液質は腫瘍の大きさや種類、進展度とは無関係に発生します。がんの悪液質は飢餓とは別の状態です。健康な人の体では、栄養素の消費量を減らすことで飢餓に適応することができますが、がんの患者さんの体ではこうした適応が起こりません。

がんの治療中に適切な食事を摂れば、がんによる影響やがん治療の副作用に対する対処が容易になります。

栄養療法を用いれば、体重や体力の維持、組織破壊の予防、組織の再構築、感染への抵抗などに必要となる栄養素の摂取を補助することが可能になります。 がんの患者さんを対象とした食事に関するガイドラインは、通常の健康的な食事として推奨される内容とはかなり異なる可能性があります。がんの患者さんを対象とした栄養に関する推奨は、患者さんががんの症状やがん治療の副作用に対処するのに役立つように作成されています。がんの治療のなかには、栄養状態が良好で食事によりカロリーと蛋白質を十分に摂取できる場合に、より効果が上がるものもあります。がんの治療中も患者さんが十分な量を食べられれば、治療によっては用量を増やすことが可能になる場合もあります。栄養状態が良ければ、予後(回復の見込み)も良好となります。(以下、省略)

がん情報サイト がん医療における栄養(PDQ®): 支持療法 がん医療における栄養の概要より一部を引用しました。
(※がん情報サイトの内容は人のがんに関して書かれています。がんという病気の性質や特異性を理解するために引用しています)

がん(癌)と栄養状態


がんを罹患したのち、栄養状態が低下してきたらどのようにしたらいいのだろう? またその時、体の中ではどのようなことが起こっているのだろう? このふたつは、がんに関してずっと持っている疑問。

PDQ®(Physician Data Query®)日本語版の関連のありそうなところを読んでみた。

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・良好な栄養の実践はQOL(生活の質)を改善
栄養は、癌の発生と治療の多くの側面で大きな(必ずしも十分に解明されてはいないが)役割を果たしている。 [1] 栄養不良は癌患者において、罹病率および死亡率の増加および生活の質の低下など不良な治療成績の重要な要素として認識されている一般的な問題である。体重減少は癌患者における不良な予後の指標として同定されている。 [2] 診断時に、上部消化管癌患者の80%および肺癌患者の60%が6カ月間に少なくとも10%以上の体重の減少として一般的に定義される重大な体重減少 [3] を既に経験していることが示されている。 [4]

良好な栄養の実践は、癌患者の体重維持および体内の栄養貯蔵量の維持に役立ち、栄養の影響による症状を緩和し、生活の質を改善する。 [5] 栄養摂取の不良は栄養不足を来すことがあり、治療による副作用の発生率および重症度に寄与し、感染症のリスクが高くなり、そのため生存の可能性が低下する。 [6] 栄養の影響による症状とは、経口摂取を妨げる症状である。これらの症状には、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、口内炎、粘膜炎、嚥下困難、味覚および嗅覚の変化、および疼痛があるが、これらに限定されない。 [7] (以下、省略)

・タンパク質-カロリー栄養失調症(PCM)
しばしば栄養状態は、腫瘍の自然な進行により冒される。(腫瘍による栄養状態への影響のセクションを参照のこと。)栄養状態の変化は、心理社会的問題も食事の摂取にマイナスに影響する診断時に始まり、治療と回復の過程を経る。タンパク質-カロリー栄養失調症(PCM)は、癌患者における最も一般的な二次的診断であり、代謝要求量を満たすには不十分な糖質、タンパク質、脂肪の摂取量および/または多量栄養素の吸収減少により発症する。癌におけるPCMは、癌患者がよく経験する食欲不振、悪液質および早期の満腹感に最もしばしば関連する複数の因子に起因する。

こうした因子は、味覚変化から食事の摂取または消化における身体的機能低下に及び、栄養摂取量を減少させるに至る。癌による主要栄養素の代謝異常もPCMの発生率を増加させる。こうした異常には、グルコース不耐症およびインスリン抵抗性、脂肪分解の亢進、および全身のタンパク代謝回転増加が含まれる。PCMは治療しないまま放置すると、タンパク質合成の低下と除脂肪体重の減少につれて進行性の衰弱、脱力および疲労の原因になり、死亡することもある。 [9]

・癌性悪液質
脱力や顕著かつ進行性の体重減少、体脂肪および筋肉の低下が示すように、食欲不振は、進行性の消耗症候群のひとつである悪液質 [3] の進行を速める。悪液質は、癌患者の20~40%において直接の死因になると推定されており、カロリーおよびタンパク質を十分に摂取しているように見えるが実際にはこの疾患のために栄養素の吸収不良を来たしている患者に発症する。特に消化管に疾患のある患者は危険である。

癌性悪液質の病因は、完全には理解されていない。悪液質は転移癌患者のほか、限局性の癌患者にも発症する。悪液質は、腫瘍の大きさ、種類または進展度の結果として発症した症状とは考えにくい。複数の理論が、悪液質は腫瘍によって生じた因子や代謝系の異常など変数の複雑な混在が原因になっていることを示唆している。 [11] 悪液質患者は、基礎代謝率に適応性がなく、増大するか、低下するか、正常のままである。 [12] 一部の患者は栄養療法に反応するが、ほとんどは積極的な治療を行っても症候群が完全に逆転するわけではない。 [6] そのため、悪液質に対する最も賢明で有益なアプローチは、栄養モニタリングおよび栄養介入を実施してその発症を防止することである。 [13] (以下、省略)

PDQ日本語版 癌医療における栄養(PDQR): 支持療法 > 概要(最終更新日 : 2008-08-22)より一部を引用しました

*[(数字)]:文中のカッコ書きの数字は、出典を表すものです。一部引用に当たりそのまま掲載しました。出典についてご覧になる場合は、PDQR日本語版(下記URLを参照)をご覧ください。
*小見出しは当ブログ管理人によるものです。


がん情報サイト PDQR日本語版

Nutrition in Cancer Care (PDQR) 最新版はこちらから。※英文サイト

腫瘍による栄養状態への影響

医療家向けに書かれた内容を、よーく、噛み砕いて読んでみた。
というのも、イマイチ悪疫質のしくみや、病態について詳しいいものがなかったからだ。がんの進行と食欲不振、そのとき体の中ではどのようなことが起こっているのか、打つ手はあるのか…、少しばかりは知っていたかった。

進行性のタンパク質-カロリー栄養失調症の1つの病態を「悪疫質」といい、腫瘍が誘発する代謝の変化によって栄養状態が悪化していく。進行すると、カロリー摂取を増加させても消耗の進行には対抗できないことが研究から明らかになっている。消耗の進行、すなわち代謝率の増加はホメオスタシスループを破綻させる腫瘍、免疫系の直接的な反応であるという理論が現在支持されている。ただし、代謝率の低下または増加は癌の種類、癌進行の病期によっても異なることがある。
※以上は、当ブログ管理人の解釈によるものです。詳細は、PDQ日本語版、または原典(下記URLを参照)をご覧ください。

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・悪液質の病態と病因
栄養状態は、腫瘍によって誘発される代謝の変化に直接反応して悪化しうる。悪液質としても知られるこの病態は、進行性のタンパク質-カロリー栄養失調症の1つであり、不随意の体重減少、筋力の消耗、生活の質の低下を特徴とする。 [1] [2] 腫瘍によって誘発される体重減少は、肺、膵、および上部消化管の固形腫瘍患者に頻繁に起こり、乳癌または下部消化管の癌患者では頻度が低い。食欲不振も認められるが、エネルギー欠乏だけでは悪液質の病因の説明にはならない。いくつかの因子が提案されている。 [3] サイトカイン、神経ペプチド、神経伝達物質、および腫瘍に由来する因子などのメディエータが、この症候群の一因になっていると仮定されている。 [4]

腫瘍壊死因子α、インターロイキン-1、インターロイキン-6、インターフェロンγ、白血病抑制因子などの宿主組織の生成物のほか、脂質動員因子およびタンパク質分解誘導因子など、宿主組織に対する直接異化作用を有する腫瘍生成物は全て、この複合的な症候群のメディエータとして同定されている。 [3] 脂肪、タンパク質、および炭水化物の代謝異常が悪液質の癌患者において明らかである。腫瘍はグルコースの取り込みおよびグルコース酸化を低下させ、グルコース-脂肪酸サイクルを増大させる。 [5]

体重減少はエネルギー摂取量の減少、エネルギー消費量の増加、またはこれら2つの複合から起こる。食欲不振は癌患者によくみられる症状であるが、諸種の研究から、経口的ルートまたは完全非経口栄養法による補給によってカロリー摂取を増加させても消耗の進行に対抗できないことが示されている。このことから、代謝率の増加は体重調整のホメオスタシスループを調整する経路を破綻させる腫瘍および免疫系による直接的な反応であるという理論が支持される。 [4]

・代謝率の変化と悪疫質の発症
現在の研究は、基礎代謝率が生存の予後指標としての役割を果たすことを示唆している。癌の進行につれて基礎代謝率の低下とともに悪液質が発症するため、長期生存率が低下する。 [6] 全基礎代謝率の変化が認められていない集団も一部にはあるが [7] 、小児癌 [8] 、乳癌 [9] 、肺癌 [8] 、栄養不良 [10] 、およびその他の癌 [11] を認める患者集団では基礎代謝率の増加が報告されている;しかしながら、こうした不一致は癌進行の病期に関連していることがある。 [12] 代謝率が変化しても除脂肪体重および皮下脂肪貯蔵量を維持するように意図された栄養支持療法は、最終的に患者の生活の質を改善し全生存に影響を与える。(以下、省略)

PDQ日本語版 癌医療における栄養(PDQR): 支持療法 > 腫瘍による栄養状態への影響(最終更新日 : 2008-08-22)より一部を引用しました

*[(数字)]:文中のカッコ書きの数字は、出典を表すものです。一部引用に当たりそのまま掲載しました。出典についてご覧になる場合は、PDQR日本語版(こちらから参考文献)をご覧ください。
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ガンの猫の食事

A・ショーン(『人はなぜ動物に癒されるのか』の著者)は、癌に罹患した動物の食餌について次のように述べている。

・食事内容を変えることは、悪液質を和らげるのに役立つ
・炭水化物を制限すること
・良質のタンパク質を適量摂ること
・アミノ酸を含んだ食事を摂ること
・アミノ酸は免疫機能を強化し、胃腸管内の毒性を減らす働きをする
・ガン細胞の多くは、n-3系脂肪酸(脂肪)を代謝できない
・新鮮で有機農法による良質のタンパク質や、バランスの取れたホームメイドの食事を与えよう

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食事内容を変えるようにすすめることも多い。友人であるコロラド州立大学獣医学部のグレッグ・オギルビー博士も、それがガン治療の第一歩と考えている。食事内容を変えることは、悪液質を和らげるのに役立つ。悪液質とは、ガン細胞が炭水化物、脂肪、タンパク質などの栄養素を正常な細胞とは異なる方法で代謝する代謝異常によって起こる深刻な病態である。オギルビー博士の発見によると、炭水化物は病気の主を食い物にしてガンに栄養分を与えるのである。だから、ガンを患った動物の食事では、炭水化物を制限するべきである。

また、オギルビー博士によると、癌細胞と正常な細胞はアミノ酸を争って獲得しようとするので、食事から得られないとなると腫瘍は病気の主からアミノ酸を取ることがわかった。彼が進める食事とは、良質のタンパク質を適量に取るのはもちろんであるが、アルギニンやグルタミンなどのアミノ酸を含んだ食事である。これらのアミノ酸は免疫機能を強化し、胃腸管内の毒性を減らす働きをする。

もうひとつ興味深いのは、ガン細胞の多くは、n-3系脂肪酸として知られる特定の脂肪を代謝できないことである。これらの脂肪は制ガン効果を持っていると思われている。優良なn-3系脂肪酸としては、魚油、月見草油、亜麻油、ルリチシャ油そしてクロフサスグリ油などがあげられる。これらのオイルは新鮮なものでなければならず、製造保存すべきである-悪臭のするオイルを与えるくらいならまったく与えないほうがましなのだ。

ここで、ガンを患った犬や猫にとってどんな食事がもっともよいか考えてみよう。いうまでもなく、加工されたペットフードは主として炭水化物と質の良くないタンパク質や脂肪でできている。新鮮で有機農法による良質のタンパク質、たとえば魚や七面鳥の胸肉、あるいは豆腐などを使ったバランスの取れたホームメイドの食事を与えよう。

健康食品店やホリスティック獣医師からアルギニンやグルタミン、あるいは上記にあるような脂肪酸を入手してこの食事を補うこともできる。食事内容を変える前に、ホリスティック獣医師と十分に相談すること。(以下、省略)

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「人はなぜ動物に癒されるのか」(アレン・M・ショーン著 中央公論新社)p328-329から一部を引用しました

癌の猫の栄養療法

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癌とは?
癌には、原因も症状もまったくちがう様々種類がありますが、共通しているのは酵素を取り仕切っているDNAの監視をすり抜けた異常な細胞だということです。癌細胞は、免疫系のナチュラルキラー細胞にもたくみに自分を「仲間」と思わせ、攻撃させないようにします。そして、増殖を開始します。癌は専門的には悪性腫瘍のことで、発生する部分によって分類されます。

猫の皮膚や器官の内外の表面を覆う組織にできるのが癌で、筋肉などの心臓組織内のものは肉腫と呼ばれます。良性腫瘍はほぼ心配なく、猫に良く見られる脂肪主も害となることはほとんどありません。とはいえ、獣医師は万全をはかるために、脂肪腫の組織をとって良性が悪性化を判断することがあります。

栄養療法
猫に高炭水化物の餌をやってはいけません。炭水化物(糖質)は癌にエネルギーを与えます。癌の猫には高蛋白のとくにグルタミンなどのアミノ酸に富んだ餌が望ましいのです。また、脂肪の多い餌は食べやすく、カロリーも高いので衰弱した猫には理想的です。高脂肪の餌を長期間与えると、癌細胞が脂肪をエネルギーとして使えないため「餓死」する場合があります。エネルギーの50~60%を脂肪から摂取できるような餌を与えてください。

癌の猫はより多くの微量栄養素を必要とします。十分な量のタウリン、ビタミンA、ビタミンB群を補充してやってください。ビタミンB群は、ある種の癌の破壊を助けます。オメガ3およびオメガ6脂肪酸をバランスよく摂取すると、ある種の癌には効果的です。

抗酸化物質は細胞を健康に保って癌を予防しますが、同時にすでに発生した癌を助長する恐れがあります。抗酸化作用のあるビタミンA(ベータカロチン)、C、E、ミネラルのセレンは癌の猫には適度に使用してください。


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「ナチュラルキャットケア―猫のための「癒し」の医学」(ブルース・フォーグル著 ペットライフ社)p118-119より引用しました

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癌の猫に対する栄養療法・まとめ:
・高蛋白、特にグルタミン等アミノ酸に富んだ食餌が望ましい
・高脂肪の餌は食べやすく、高カロリーのため衰弱した猫には理想的な食餌
・エネルギーの50-60%を脂肪から摂取でるような餌を与える
・多くの微量栄養素が必要。タウリン、ビタミンA、ビタミンB群を補充する
・オメガ3およびオメガ6脂肪酸をバランスよく摂取する

・炭水化物(糖質)を与えない
・抗酸化作用のあるビタミンA(ベータカロチン)、C、E、ミネラルのセレンは適度に使用する

がん細胞と「糖質」

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栄養素は体内で必要に応じて作り変えられる

私たち人間は、甘いものをたくさん食べると太る人が多いように思います(まれに、いくら甘いものを食べてもスラッとしている人もいますが、うらやましいですね)。ということは、「糖質」は体内で「脂肪」に作り変えられるということです。

また、急速に増殖する悪性腫瘍にかかった患者さんは、急激に体重が減ることがあります。これは、腫瘍が増殖する際、その細胞は糖質は利用できるのですが、脂肪を利用することはできないという特徴があるためです。腫瘍は、血液中の糖質をすぐ消費して、肝臓のグリコーゲンも消費してしまうと、次に糖質に変換できるもの、つまりタンパク質を分解して糖に変えて消費していきます。体のタンパク質、つまり筋肉を分解して増殖していくため、やせていくのです。

これは栄養学の基礎ですが、エネルギーとなる「糖質」「タンパク質」「脂質」は、体内で必要に応じて相互に作り変えられるのです。ただし、脂質から糖質はつくれないようです。


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※『ナチュラル派のためのネコに手づくりごはん』(須崎恭彦著 ブロンズ新社) p86-87より引用しました

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Author:ロングテイル
名前:もも
1997年生まれ
毛色:茶色
好きなこと:
玄関脇のかさぎから空を眺めること、柿の木に登ること。

*このブログについて
(by ロングテイル)
物心ついた時から猫が大好きで、猫とともに暮らして30年以上。
2006年秋、もも(当時9歳)が鼻腔内リンパ腫と乳腺癌を同時に発症。
猫の病気や食事のあり方についての理解不足を反省し、このブログを作りました。特に、鼻腔腫瘍に対する放射線治療、乳腺切除手術と回復の過程について書いています。そのほかに、治療後の様子や日々感じたこと、病気について調べたことなどを書きとめていきます。

*主な内容は次のとおりです。
 ・鼻腔内リンパ腫の治療と予後
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