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ひげが復活

ももの顔を見ると、いつのまにか新しいひげが生えている!
抗がん剤治療を経て、右は2本、左は1本を残すだけとなっていた。その周囲に、10~15mmくらいの新しいひげが生えてきた。本数は左右それぞれ10本くらい。

子猫のひげのように細くて、先が自然にすこしカーブしている。何だか、口と鼻のまわりだけ子猫のような感じ… ちなみに、目の上は右が2-3本のみ残っている、左はなし。


本日の体重:3.95kg

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化学療法の利益とリスク

利益とリスクを天秤にかけるということ

重大な副作用の発現

化学療法の副作用は、軽度なもの(一時的でペットへの影響も少なく回復可能)と重度なもの(持続しており影響が深刻で回復不能)と2種類に分けることができます。重度な副作用の発現は、不適切な抗がん剤の選択や投与量、投与間隔、副作用の発現兆候をチェックする体制の甘さなどから生じるため、獣医師側が抗がん治療に対して十分な知識と注意を持ち、飼主の方も治療に積極的に協力(投薬やペットの日常生活の管理に関して指示に従う、ペットの状態の変化をよく観察する等)してもらえるならばまず防ぎうる問題です。

それでも重大な副作用が発現してしまった場合には直ちにそれまでの治療内容を変更し、副作用に対する治療を行います。なぜなら、重大な副作用はペットのQOL(生活の質)を低下させてしまい、命まで縮めてしまう可能性があるからです。しかし、軽度な副作用の場合は少し解釈が異なります。何らかの処置を施してあげれば症状は治まりますし(嘔吐や下痢)回復もします(一時的な白血球の減少など)。

軽度な副作用の許容と動物の命
もしペットの悪性腫瘍が中程度に進行しており、根治できるかできないかの境目であったらどうでしょうか。フルパワーで癌と戦わねば癌が完治しない、癌により死んでしまう可能性が高いとしたら、それでもあなたは「この子のヒゲが抜けてカッコ悪いから抗がん治療もうイヤ」と考えますか?いえ、抗がん治療を続ける事を選んでくださいと言っているわけではありません。「軽度な副作用=直接ペットの生死に関わったりQOLの低下を招かない程度の副作用」と比べなければならないものは、ペットの癌が根治するかどうか、つまり「ペットの命」だということをはっきりと認識して欲しいのです。

脱毛や、薬でおさまる一時的な嘔吐や下痢と、癌で命を縮めることを天秤にかけてみて下さい。それでも脱毛の方が許容できないと結論が出たのなら、抗がん剤は中止します。治療をする、しないの最終決定権は飼主のあなたにあるからです。もちろん私たち獣医師は、小さな副作用なら出ても仕方ないなどとは全く思っていませんし、どんな副作用も出さないように最大限の努力を払います。しかし、副作用が出た場合でも、それが許容範囲であれば容認しなければならない場面が確かに存在します。

治療の目標
要は、何が一番大切で、優先されるべき治療の目標なのかということです。この考えからすれば、根治可能な進行度であればある程度の副作用もその都度の対症療法で乗り越えてもらい、まずは完治することを優先するのが必要だろうし、既に根治を望めない段階であれば、一番の目標はできるだけ苦痛や不自由がなく生活してもらうことでしょう。その上でもし癌の進行を遅らせたり症状を軽減させることができるのであれば抗がん治療を実施することになります。しかし、この場合は優先項目がQOLの向上ですから、小さな副作用でも出ないように治療を施さないといけないわけです。

私たちはペットの癌が今どういう状態で、そのため治療の目標がどこにあるかを明確にしてお知らせします。そして、抗がん治療によって得られる利益と副作用をはじめとするリスクについても全て説明します。腫瘍についての知識不足から来る誤解や先入観が誤った判断を生じないよう、今まで述べてきたような腫瘍についての知識をできるだけお話します。飼主のあなたが、それらを天秤にかけられるように。


児玉どうぶつ病院HPより引用しました

「副作用を出さない」工夫

ペットではヒトと比べて副作用がかなり出にくいのは事実なのですが、使用する薬剤から副作用が出ることもまた事実です。副作用にはどんなものがあるか主な例を挙げてみましょう。

副作用の種類:
・骨髄抑制

骨髄では白血球、血小板、赤血球が作られているため、抑制が起こると白血球の減少→細菌感染、敗血症、血小板の減少→点状・斑状出血、赤血球の減少→貧血などが起こります。抑制を引き起こす強さの度合い、その抑制が薬剤投与後何日でピークになるかは薬剤によって異なりますから、それを見越して血液検査を実施しピーク時の抑制が許容範囲内であるかをチェックします。

ある程度の抑制が起こってもそれは一時的なもので普通時間と共に問題なく正常に回復します。もし何らかの症状が現れた場合にはそれらについての治療を行い、さらに抑制を引き起こした薬剤は骨髄の機能が回復するまで投与を中止、以後も減量する、もしくは薬剤を変更する等の処置をとります。
 
・消化管毒性
主な症状は嘔吐と下痢です。症状が現れた場合には制吐剤や胃腸粘膜保護剤、消化管運動調節剤などを使用しますが症状の現れる頻度が高い薬剤では症状が現れる前に予防的に投与しておくこともあります。
 
・脱毛
体毛が常に成長し続けているような動物(マルチーズ、プードル、シュナウザー、オールドイングリッシュシープドッグなど)には見られることがありますが、それ以外ではまれです。猫ではヒゲが抜けることがあります。
 
・その他
心筋毒性、腎毒性、出血性膀胱炎、アレルギー反応などがあります。

抗がん剤は細胞が分裂・増殖する過程を阻害して、その効力を発揮しているため癌細胞以外の正常細胞でも「さかんに増殖している」細胞は癌細胞と同様に攻撃されてしまいます。そのため上記のような「さかんに増殖し新陳代謝の激しい組織」に副作用が発現するのです。

しかし正常細胞は腫瘍細胞とは異なり、抗がん剤の攻撃を受けて障害されてもそれをうまく修復する能力を備えています。ですから抗がん剤の投与は、影響を受けた正常細胞は元通りに回復しているが癌細胞はまだ増えることができないという間隔で投与することが必要なのです。最も良いタイミングで投与を行わないと、早すぎては正常組織の回復が遅れ(重い副作用の発現)遅すぎては効果が現れません(癌細胞も回復して増えてしまう)。

また、使用した薬剤の種類により、どんな組織にどんな症状の副作用がいつ頃現れるのかはあらかじめ予想がつくため、先手を打って異常がないかどうか定期的に検査をし、または予防的に何らかの対処をしておくことにより副作用の発現を無くす、軽減させることが可能になります。そこで、ペットが化学療法を受けている場合には安全かつ有効に治療が行われるために、飼主の方にも次回の治療予定日や検査予定来院日を守って頂く事が大切になります。


児玉どうぶつ病院HPより引用しました

ヒトとペットの副作用の違い

まず初めに知っておくべきことは、ペット(犬猫)ではヒトよりも副作用自体がかなりでにくいという事実です。獣医療において使用される化学療法剤(抗がん剤)は全てヒト用のものを利用しています(動物専用の抗がん剤は存在しない)。そして、そのプロトコール(使用方法)もまずヒトでの方法を基礎にしてペットに適したものに改良されています。

しかし、ヒトと同じ薬品を使用してもペットの方が明らかに副作用の出方が少ないことが分かっています。それは薬剤に対する感受性の違いから生じているためで、それゆえヒトで副作用がひどいから犬猫でもそうだろうという考えを当てはめることは必ずしも正しくはありません。


児玉どうぶつ病院HPより引用しました

化学療法の副作用

「抗がん剤」-誰しも聞いたことのある言葉のひとつでしょう。そして、そこからイメージされるものといえば、辛く苦しい治療ー大体そういう感じではないでしょうか。実際腫瘍の治療方法を飼主さんと話し合う最初の場面でも、「抗がん剤を使って…」という説明が始まるやいなや「抗がん剤を使うのは嫌です!」と即答されることがしばしばあり、皆さんの持たれている抗がん剤に対するイメージの悪さを実感します。

多分それは、ヒトの医療でも頻繁に行われているものであるため、知人家族など身近な人で化学療法の経験を持つ方がいらっしゃったりして、その話を聞いたことがあるとか、本やドラマの中でその治療の様子が取り上げられているといったことから知りえた知識だと思います。

私たちはヒトでの抗がん治療に関しては全く知識がありませんから、そのことについては何も語れませんが、ペット(犬猫)に限って言えるとすればそこまで恐れおののき毛嫌いする程のものでは決して無いということです。

確かに副作用が無いのかといえば、副作用はあります。しかし、「副作用が存在する」ということと「副作用が実際ペットに発現する」ということは別の事です。また、副作用の事を考える時には、副作用の内容も軽度な副作用と重度な副作用とに分けることが必要になってきます。


児玉どうぶつ病院HPより引用しました

臨床現場で見られる副作用

1.骨髄抑制
化学療法剤の作用のひとつに、細胞分裂の早い細胞に作用するという特性があります。正常な体細胞にも細胞分裂の早い細胞があります。骨髄と腸管です。特に骨髄では白血球の一つである「好中球」が作られています。好中球の寿命は数時間と短く、化学療法剤の作用により作られなくなることがあります。これが骨髄抑制と呼ばれる副作用です。好中球は生体を守る「免疫」という仕事をしているため、好中球の減少、イコール免疫力の低下となります。これは非常に重い副作用です。対策として、化学療法剤の減量、抗生物質の投与があります。

赤血球も骨髄で作られますが、直接薬が原因で減少することはありません。これは、赤血球の寿命が、100日と長いためです。消化管細胞も分裂スピードが早いため、作用を受け、副作用が出ることがありますが、こちらは逆に3~4日で腸管の細胞が生え代わるため症状が長く続くことはありません。
 
2.化学療法剤によるアレルギー反応
投与中や直後にアレルギー反応やアナフィラキシーショックと呼ばれる重篤な症状を呈することがあります。ただし、化学療法は院内で行い、薬剤投与中にスタッフが離れることはありませんので、的確な対応で、問題を最小限に抑えることが可能です。また、再度同じ薬剤を使用する場合、前投与薬により未然に防ぐことができます。
 
3.薬剤の血管外漏出による組織の損傷
化学療法剤は通常、静脈内投薬が原則です。点滴で入れるのが通常ですが、この時、血管から薬剤が漏れてしまうと、周辺組織に損傷を及ぼします。薬剤によっては、回復不能な状態まで組織にダメージを与えるものもあります。この問題を防ぐために、点滴中に何度も繰り返し点滴バッグの位置を下げ、血液が逆流してくること、つまり、薬剤が血管内に入っていることを確認し、漏出がないようにします。


ペット大好き!> 動物医療の現場から > 癌についての正しい知識と対応VOL.15  悪性リンパ腫についての正しい知識と対応 何が化学療法の限界を規定するのか (回答者:若林救急動物病院院長 千葉 剛先生)より引用しました

化学療法と副作用

化学療法剤の限界の規定
現在、一般的な動物病院で使用されている化学療法剤は4~8種類。これらの薬が一種類だけで連続投与されることは稀で、一定期間毎に順番を決めて使われます。この治療計画がプロトコールです。

化学療法剤を使用すると副作用が出ることがあります。この副作用が化学療法の使用を規定する第一の原因です。次に問題になるのが「耐性の獲得」です。耐性と言うと、細菌に対して抗生物質を使用した場合に生じる耐性菌が連想されますが、腫瘍の場合の耐性獲得の機序は、細菌とは異なります。細菌が抗生物質の連用により耐性菌となるのは、抗生物質が効かない細菌が増殖するため。しかし、腫瘍が獲得する耐性は、細胞本来が持つ能力の強化によります。

細胞には元々、異物が細胞内に入った場合、その異物を細胞外へ出す機能が備わっています。化学療法剤も生体にとっては異物にあたり、細胞外へ出されてしまうのです。反復投与すればするだけ、この機序は強化されます。この機能を担うのが「P糖蛋白」と呼ばれる細胞膜にある物質です。本来は生体防御のための機能であったものが、反復投与により化学療法剤に対するP糖蛋白の反応性が高まり、細胞膜外へ化学療法剤を高率に排出することになるのです。

化学療法剤が生体にとって異物と認識されるのであれば、抗体の産制も行われることになります。このように、化学療法剤の限界を規定しているのは、副作用を除けば、本来、生体自身が自己を防衛するために備わっているシステムなのです。

副作用発現時の対応
化学療法剤の副作用と言うと、脱毛や嘔吐、食欲の廃絶と考えられる方が多いのではないでしょうか。ところが、実際の治療において、このような症状が見られることは稀です。治療中、食欲不振になることはあります。しかし、化学療法剤が原因で食べられなくなることはほとんどありません。

食べられなくなるほど元気がなくなるようであれば、病気が進行し悪液質になっていることが多いのです。確かに、症例の中には嘔吐や食欲不振を呈する場合もありますが、薬剤注入スピードを調整したり、あるいは自然の回復力に任せれば、2~3日で改善する場合がほとんどです。


ペット大好き!> 動物医療の現場から > 癌についての正しい知識と対応VOL.15 悪性リンパ腫についての正しい知識と対応 何が化学療法の限界を規定するのか (回答者:若林救急動物病院院長 千葉 剛先生)より引用しました

抗がん剤の副作用

・抗がん剤というと誰もが連想するのが強い副作用ですが…
正常な体のなかで、消化管の内側の粘膜細胞と白血球や赤血球を作る造血細胞が常に分裂増殖を繰返しています。抗がん剤は盛んに分裂する細胞すべてに作用するので、これらの細胞にも作用してこれを破壊してしてしまいます。

消化管粘膜が障害を受けると、食欲が低下し、下痢・嘔吐が起こります。また、骨髄の造血細胞が傷害されると白血球や血小板が減少して免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなったり、出血しやすくなります。これらの副作用に対して、制吐剤、止しゃ剤(下痢止め)、粘膜保護剤、抗生物質、免疫賦活剤を投与する、あるいは輸液を行うなど、副作用を和らげる手段が講じられます。

一般に、犬は人と比べて抗がん剤療法によく耐えるといわれています。抗がん剤の投与をはじめる前に副作用を助長するような合併症、例えば感染症や他の慢性疾患がなければ、大部分の犬は薬剤を投与している間でも快適な生活が出来るといわれています。がん治療に抗がん剤を使う場合、プラス面と予想される副作用というマイナス面をよく理解して治療に臨むことが必要です。

・がんと診断されたら獣医師とよく話し合うこと
抗がん剤の効果に限界があることは事実で、ある種のがんを除いて抗がん剤だけでがんを治癒することは不可能に近いことです。だからといって、副作用を恐れはじめからこの治療法を拒否してしまうとも合理的ではありません。白血病などのいくつかのがんは、多くの例で抗がん剤によって劇的に症状は回復し、かなりの延命効果が得られます。また他のがんであっても、適正な薬剤が選択されれば確実な効果が得られますし、あるケースでは非常によい治療効果が得られ、時には完全治癒が得られる場合もあります。

もし、動物病院で犬ががんと診断されたら、1)病気の詳しい状態、2)手術を含めどの様な治療法があるか、3)それらの治療効果の見込みと副作用の程度などについて十分な話し合いをし、納得した上で以降の治療を継続していくことが必要でしょう。この時、抗がん剤についての知識、すなわちそのプラス面と副作用というマイナス面を良くよく理解しておくことは、とても大切なことなのです。また抗がん剤は価格も高く治療にかなりの費用がかかることも覚悟しなければなりません。この点についても獣医師と十分な話し合いが必要です。

(*この記事はその対象を犬として書かれています。犬とネコは体の機能、食性、発症しやすい癌の種類等が異なります。その点を考慮のうえ、ご参照ください。)


※動物のくすりホームページ > 抗がん剤より引用しました

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ロングテイル

Author:ロングテイル
名前:もも
1997年生まれ
毛色:茶色
好きなこと:
玄関脇のかさぎから空を眺めること、柿の木に登ること。

*このブログについて
(by ロングテイル)
物心ついた時から猫が大好きで、猫とともに暮らして30年以上。
2006年秋、もも(当時9歳)が鼻腔内リンパ腫と乳腺癌を同時に発症。
猫の病気や食事のあり方についての理解不足を反省し、このブログを作りました。特に、鼻腔腫瘍に対する放射線治療、乳腺切除手術と回復の過程について書いています。そのほかに、治療後の様子や日々感じたこと、病気について調べたことなどを書きとめていきます。

*主な内容は次のとおりです。
 ・鼻腔内リンパ腫の治療と予後
 ・乳腺切除手術後の回復過程
 ・がんの猫の食餌管理
 ・猫の乳がん
 ・おすすめの猫本
 ・ももの食事

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